こ
れはいわゆる ”いきみすぎ” です。
通常は直腸の中は空っぽです。直腸には圧力を感じるセンサーが
あります。便がたまったら硬い便か、下痢便か、おならか等を微妙な圧力の変化として感じ取ります。今は下痢かおならか等とい
ちいち考えなくても
勝手に判断して脳へシグナルを送ります。その結果、おならの場合はいつでも出すことができます。下痢なら急いでトイレに駆け込みます。
ふつうは排便が終わると直腸内圧はすぐに下がって、満足感が得られます。普
段から息みすぎる癖があると、排便が終わっても直腸は収縮したままで圧が下がりません。これが残便感としていつまでも排便後の満足感が得られず、さらに息んでしまい
ます。ついつい ”長便所” となってしまうわけです。
排便後もいつまでも何かが残った感じがするから”出口が閉塞”されたように勘違いする状態がさらに進行すると、直腸粘膜には小さな隆起や潰瘍ができて、さ
らに残便感だけでなく、四六時中便意を感じるようになります。
このように潰瘍を作ってしまったら手術が必要になります。
戻る