4段階注射法による痔核硬化療法(ALTA療法)

この治療法は平成16年に認可された新しい治療法です。
この治療法は、肛門領域に精通した医師で、なおか つ注射手技講習会を受講した者だけが施行することが出来ます。

図のように内痔核内に硬化剤(ALTA)を
第1段階:痔核の上極に注射
第2段階:痔核中央部の深部に注射
第3段階:痔核中央部の浅部に注射
第4段階:痔核の一番外側部に注射
することにより痔核が硬化されて小さくなり、脱出、出血が無くなります。
肛門鏡を用いて、痔核を直接観察しながら注射するので安全に硬化療法を行うことが出来ます。

最大のメリットは痛みを感じる神経が無いところに注射するので、術後の痛みはありません。また外来治療で出来ることです。
難点は肛門から指を入れたときに硬化した痔核がいつまでも硬く触れて、硬化療法を受けたことを知らないと、悪性腫瘍と間違えられる可能性があることです。
更に手術に比べて術後1年後の再発率が約10%くらいある(手術では2%くらい)と言われています。

当院での施行例では術後1週間くらいでわずかな狭窄感を認める以外は特別な副作用は認めていない。

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