経鼻的 胃内視鏡検査

従来、胃内視鏡検査は経口的に挿入していました。この場合は、喉の奧の反射がきついところをスコープが通過するため、嘔吐反射がきつく、”おえおえ、 ゲー”とたいへんな検査でした。また、口をあけたままで、唾液がだらだらと出てきて、顔はよだれで汚れることもしばしばありました。そのため多くの患者さ んは、鎮静剤の注射をして、眠っている間に検査をすますように希望されました。検査は5分ほどで終わっても、注射した鎮静剤の影響は最低でも1時間は持続 します。1時間位して、目が覚めても、まだ頭がぼーっとしているため、自分で車の運転をして帰宅するのは非常に危険です。
非常に細い内視鏡を鼻孔から挿入すると、のどの奧の反射がきついところを圧迫することがないので嘔吐反射は起こりません。検査中に話をする事もできます。 口の中にたまった唾液はそのまま飲み込むことも出来ます。よだれで顔が汚れることもありません。鎮静剤を使用しないので、検査が終わったらすぐに帰宅でき ます。車の運転もすぐに出来ます。咽頭、食道、胃、十二指腸、すべて従来の経口的な内視鏡検査と全く同じに観察できます。

  写真の上段が従来の経口的内視鏡、下段が経鼻的内視鏡(太さは5.9mm)



















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